パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

パエトーン

パエトーン (ハヤカワ文庫 JA (567))

パエトーン (ハヤカワ文庫 JA (567))

シリアスサイドの坂田さん。
描くことに行き詰まった画家と、彼のミューズである不思議な少年
才能って、なんだろうな。誰もがうらやむ輝きをそう呼ぶのではなく、ただ、「それしかできなかった」だけのこと。己の望むものに届かない絶望を何度となく思い知らされながら、それでもあきらめることができない、呪いのような何かかもしれない。