パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

禽獣の系譜 上

花郎藤子の書くヤクザには「極道」や「任侠」という表現がしっくりくる。なまめかしく硬派な文章から匂いたつ漢気にしびれる。
容赦のないシリアスなストーリーで「ひいぃ〜!」となるシーンも多々ありながら、頁を繰る手が止まらない。下巻下巻!