パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

厄介な連中―きまぐれなパンドラ

厄介な連中 きまぐれなパンドラ

厄介な連中 きまぐれなパンドラ

連休のお楽しみ、「厄介な連中」第6弾。
ルビー文庫での刊行から5年の時を経て、ハードカバーで上梓されたもの。リアルタイムで待ってた人はほんとうにえらい。待ち遠しくて死にそうになっていたと思う。
仕切りなおしということもあってか、自己紹介兼ねてのウォームアップという雰囲気の一冊。
遼一郎も篤史も多くの人が知らずに通り過ぎている「パンドラの箱」を開けてしまった人間だ。彼らが開いた箱の底に残っていたものこそが、美雪なのだろう。まざまざと闇を見せつけられた涯てに見つけた、たったひとつの希望の光。