散る散る、満ちる
- 作者: 凪良ゆう,海老原由里
- 出版社/メーカー: 心交社
- 発売日: 2010/07/10
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
作中、如月が近所のおばさんにもらったという本は、たぶんおそらくきっと、よしもとばなな「ムーンライト・シャドウ」ではないかと。よしもとばななとバンプオブチキンに関しては信者の域なので、作中に出てきたりなんかすると動揺してしまう…。「一瞬の風になれ」もそうだったけど、興奮のあまりしばらくの間は物語に戻れなくなる有様。
スタンダードなすれ違いBLなんだけど、笑いあり、胸キュンあり、涙あり。とっても面白かった。沢山でてくるキャラクターたちがだれもみな生き生きしている。完璧な人間なんて誰もいなくて、誰もが迷ったり悩んだり意地張ったり嘘吐いたりしながら、みっともなくも一生懸命に恋している。
好みはあれど、凪良さんの本はどれも読み出したら止まらなくて、アベレージの高さにしみじみと感動してしまう。