パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

しあわせな憂鬱 / にぎやかな遺産

厄介な連中―しあわせな憂鬱

厄介な連中―しあわせな憂鬱

厄介な連中―にぎやかな遺産

厄介な連中―にぎやかな遺産

これははたして完結しているの、か?
最大の謎であったところの全貌は明らかになったけれど、伏線はまだまだ残っているし、講談社でスピンオフシリーズが始まったことだし、つづきでないかなあ。
篤史と遼一郎それぞれが抱えるものの重さを思えば、なにもかもを分かち合える日なんて夢物語でしかないかもしれない。それでも、いつまでたっても大人になれない篤史がいつか、遼一郎にきちんと向き合えるようになるのを見届けられればいいな、と思うのだけど。
遼一郎が墓石の前で告げた言葉がシリーズ再開の契機だとすれば、せめてそこまではたどりついてくれまいか…!