ジュテーム、カフェ・ノワール

ジュテーム、カフェ・ノワール (Dariaコミックス)

「cu,culau,come」にやられた。
ただ一瞬の幸福のために、人はすべてを投げ出せる。幸福は羽ばたく蝶のようなもので、けしてわたしたちの手の中にとどまってくれはしない。人生は悲しくつらい苦しい時間のほうがきっとながい。でも、どんな不幸も理不尽も、「ああ、しあわせだ」と感じた事実をかきけしてしまうことはできないのだ。やるせなくも、気高い生き様に涙。
ヤマシタさんの描く泣く男は最高だ。カッコつけた涙なんかじゃなくて、恥じも外聞もかきすててボロボロに号泣しているところがいい。