flat 2-3
- 作者: 青桐ナツ
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あっくんのりんごのほっぺたを見ているだけで心が満たされる。毒舌だけど世話焼きな鈴木や、いつも笑顔の天然ワンコ・鈴木をはじめ、平介の友人たちもいい味出している。
平介はあくまであっくんの従兄弟でしかなく、あっくんに責任を負わなくてもいい立場。まっすぐな好意を向けられてうれしいし、かわいいと思うけれど、正直、あっくんの「好き」がマイペース男の平介にはちょっと重い。
あっくんとの距離感をはかりかねる平介の前に、3巻の学祭編では「人間関係ヘビー級」の後輩・海藤が登場。あっくんの愛をテキトーにあしらう平介を「不誠実」だと糾弾する。
クソ真面目な海藤くんの重すぎる愛を、さらりとかわす平介が小気味いい。
相手から向けられる「好き」に同じ重さで応えたり、「誰かのため」に何かすることは難しい。でも、気持ちを言葉にして伝えるだけで、通じ合うこともある。どんなに真摯な愛も友情も、ひとりよがりじゃあ意味がないよね。
子どもの頃、一生懸命あとをついてくる弟がうっとうしくて邪険にしてしまったことを、懐かしく思い出しながら読んだ。