パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

泣きたいほど…純愛。 / 原色ツンデレ男子。

泣きたいほど…純愛。 (講談社コミックス別冊フレンド)

泣きたいほど…純愛。 (講談社コミックス別冊フレンド)

原色ツンデレ男子。 ウブかわカレシ (講談社コミックス別冊フレンド)

原色ツンデレ男子。 ウブかわカレシ (講談社コミックス別冊フレンド)

「泣ける」や「純愛」という言葉に惹かれて、本を手に取ることはまずない。
天邪鬼なので、まんまと感動させられるなんて我慢ならないのだ。そんなわけで、これまで縁のなかったコンセプト先行のオムニバス漫画だけど、ひとが貸してくれたので読んでみた。
いや、おもしろいじゃん!
「泣きたいほど…」なんていうからてっきり、「きみなしじゃ生きていけない」とか「死ぬほど愛してる」みたいなクサいセリフをものともしないお涙頂戴のメロドラマが繰り広げられてるんだろう、と穿った見方をしていた目からウロコがぼろぼろ落ちた。想像したよりずっと正統派な少女漫画ではないか。誰かを想う切なさに、涙はこぼれなくとも胸が締めつけられる瞬間があった。
共通して収録されていたジョージ朝倉の「恋文日和」がよかった。手紙なんて書きそうもない男の子からのラブレターって、なにそれ素敵…!