パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

ラブ・シェイク―恋のカクテル召し上がれ

ラブ・シェイク―恋のカクテル召し上がれ (プラチナ文庫)

ラブ・シェイク―恋のカクテル召し上がれ (プラチナ文庫)

偶然にも、今日読んだ本は二冊とも子どもVS大人の意地っ張り対決。
シリアスかと思えば、笑えるラブコメで楽しかった〜!キャラクター設定に作家さんの好みがストレートに反映されていて、同じお目付け役×お坊ちゃんという設定でも、まったく似て非なるものに仕上がっている。
英田さんの書くキャラクターたちは根が素直でいい人。
議員秘書の檜垣は、彼の師事する代議士の息子・秋良は互いに想い合っているのだが、互いの立場が邪魔をして素直になれない。顔を合わせれば、つまらない意地を張って喧嘩している。
二人のぶつかり合いは駆け引きなしの真っ向勝負。まさに売り言葉に買い言葉。いい大人のくせして、秋良にはめっぽうヘタレな檜垣がかわいい。
クールで怜悧な敬語攻め×薄幸美少年受けかと思いきや、ヘタレな駄目大人×無意識誘い受け少年で、私的にはうれしい誤算だった。