パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

天使憑きの男

天使憑きの男 (SHYノベルス)

天使憑きの男 (SHYノベルス)

沙野さんのフロンティアスピリットに溢れる濡れ場にはいつも感動する!
「触手」という特殊プレイをそのまま投下するのではなく、あの手この手をつかって、必然の経緯として成立させようとする志がすごい。沙野さんのエロ・クエストは必ず「苦手な人も読めるように」という創意工夫のもとに、単なるプレイ以上の意味を伴って描かれるから楽しんで読める。
幸成が慎を喰罪するシーンは、沙野風結子しか描けない倒錯に溢れていた。
ストイックな神父攻め×淫乱天使受けで、この組み合わせならリバもいけそうだな…と思っていたら、なんと近々執筆予定とのこと。タイトルも明快に「リバーシブル・スカイ」。
ほんとうに沙野さんってばチャレンジャー!すんごい楽しみ。