パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

12月まとめ

BL小説:20冊
BL漫画:42冊
一般漫画:28冊
計90冊


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12月は音楽月だった。読書の合間に音楽雑誌もいろいろ読んだ。つまみ食いばかりなので数には入れず。
今月はBLじゃないコミックスをたくさん読んだ。世界にはすばらしい漫画が星の数ほどあるんだなあ、としみじみ実感する。来年はもっと視野を広げて読みたいと思う。


今月ベストは、なんといってもTONO「カルバニア物語」
男勝りの公爵令嬢エキューと国民のアイドルである若き女王タニアが「かわいい」を武器に(?)男性主導の政治の世界に革命を起こすお話。女の子の強さも弱さも、楽しさも苦しみも全部つまったすばらしい漫画。彼女たちを支え導く男性たちもいい男揃いで、一筋縄にいかない恋の行方にもわくわく。
雁須磨子「かよちゃんの荷物」「いばら・ら・ららばい」はいずれも、20代女子たちの仕事や恋、将来への不安を見事に切り取った作品。胸に突き刺さる内容を、くすっとくる笑いでコーティングして描いてくれたところに作者のエールを感じる。しんどいことは多いけど、なんとかなる日々。
羽海野チカ3月のライオン」5巻中村光聖☆お兄さん」6巻とも相変わらず面白いっつーか、クオリティは上がるばっかり!すごい!


BL小説は、榎田尤利がアニバーサリーイヤーのグランドフィナーレにふさわしい作品をたてつづけに届けてくれた。
榎田尤利「スウィーパーはときどき笑う」「愛とは言えない」1巻。考えてみれば現在榎田さんはシリーズを4本も抱えているんですね!売れっ子だな〜。そのうえいずれのシリーズも絶好調だなんて敬服するばかり。「交渉人」「恋愛」シリーズの続刊を楽しみに、来年も生きてゆこうと思います。
英田サキダブルバインド」2巻樋口美沙緒「愛はね、」もつづきが気になって仕方ない作品たち。


今月いちばん泣かされたのは、山中ヒコ「エンドゲーム」2巻。罪を背負ったまま、人は誰かを愛することができるのか。克哉の親であり続けることを選んだ透と、いつまでも子どものままじゃいられない克哉。それぞれの覚悟に胸うたれた。
誰もが胸に秘めている「心の中の嵐」を描いたARUKU「黒猫亭雑記帳」、音楽のもとに結びついたふたつの運命藤谷陽子「盤上のカレス」、町工場を舞台に大型わんこの年下攻めがクールビューティに一途な想いを寄せる草間さかえ「真昼の恋」、胸キュンでこぼこ学園ライフ奥山ぷく「背伸びの法則」など、今月もBL漫画は豊作。
なるべく早く、宝井理人「花のみぞ知る」のつづきを読めるといいな…と思っている。