パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

午後のお茶は妖精の国で

午後のお茶は妖精の国で (Feelコミックスファンタジー)

午後のお茶は妖精の国で (Feelコミックスファンタジー)

妖精ヴィネドの悪戯で、姿を変えられてしまった三人の男たち。
王子は美女(巨乳)に、魔法使いは子どもに、金貸商人はカラスに。もとの姿にもどるため二人+一匹の妖精の国を探す旅が始まった。
性格も生い立ちも全く異なる三人は喧嘩しながらも協力し合い、困難を切り抜けていく。カラスになってなお金儲けへの情熱を失わない商人と、「王になれぬなら死も同じ」と言い切る気高き王子様の互いを人とも思わぬやりとりは、まるでどつき漫才のようで楽しい。
必要とあれば、主人公らしからぬ卑劣な手もつかう三人の戦いっぷりが痛快だ。

私達は英雄でも選ばれし者でもない
みっともなく戦って泣きはらした目をして強がってるだけでも
行かなければならない所がある
だから行く それだけだ