パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

虫と歌

虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンKC)

虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンKC)

2010年の漫画賞でたびたび見かけた話題作。
久しぶりに本を読んでいて「身の毛がよだつ」感覚を覚えた。
シンプルで伸びやかな線で描かれた絵が素敵。高野文子さんにも通じるものを感じる。
虫や星、草や稲妻。一瞬のきらめきを残して、短い一生を終えてゆく生命たち。小さないのちが宿す宇宙の深淵に吸いこまれそうだ。