パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

2月まとめ

BL小説:14冊
BL漫画:47冊
一般小説:6冊
一般漫画:43冊
雑誌  :1冊
同人誌 :6冊

計117冊


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友人との交換会が功を奏して(?)漫画をよく読んだ。
小説は20冊/月が定着してますね。平日の通勤時間で1冊ずつ小説を読み、週末にまとめて漫画を読む、というペースでこの半年ほど落ち着いている。
もう少し幅を広げて、エッセイや実用本あたりも読めるといいのだけど、そればっかりは自分のアンテナを高くもつほかないか。


2月のニア大賞。
小説部門は、坂木司「青空の卵」をはじめとする引きこもり探偵シリーズ。友人の坂木にしか心を開かない引きこもりのエンジニア・鳥井と、鳥井のために休日が取りやすい企業への就職を決めた坂木の、恋愛より濃い友情物語。
漫画部門は、CLAMP「ツバサ」。黒鋼とファイの見せつけるかのようなやおいっぷりに、悔しいけども萌えまくった。


BL小説は再読中心。
好青年の皮を被ったケダモノ攻めが忍耐の末に、憧れていた先輩(現・厭世的オヤジ)を美味しくいただいてしまう月夜野亮「オレ以外立入禁止っ!」、せつなくあまい片恋短編集月村奎「恋を知る」、上等な当て馬登場で、ろくでなし新山が奔走する「恋のはなし」続編砂原糖子「恋のつづき」などがおもしろかった。
BL漫画では擬似家族や幼馴染みものの佳作がぞくぞく。
平喜多ゆや「さんにんぐらし」松本ミーコハウス「さわってもいいかな」、既刊だけどもろづみすみとも「あかるい家族計画」。いずれもやさしくあたたかく、すこし胸が痛む。幼馴染みや擬似家族って、はじまりと終わりが表裏一体だからこんなに切ないのかな。
いまさら読んだ名作、剣解「黒の騎士」定広美香「空気の存在」もすばらしかった。息詰まる展開の連続で時を忘れた。
今月のスーパールーキーは秀良子「リンゴに蜂蜜」。同人誌まで買い揃えて、嘗めるように読みました。げへへ。男の子同士のだるっとしながらもわかりあっちゃってる空気を描かせると、悶絶するほどうまいっ!

もとなおこ「リエギエンダ物語」市川春子「虫と歌」では、ひととき心が異世界へと旅立っていました。ファンタジーとかSFって硬いし難しいし…と敬遠してきたのだけど、こういう生命と時間の物語ならもっと読みたい。