愛こそすべて
- 作者: 木下 けい子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/03/01
- メディア: コミック
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四十路を目前にして、これが最後の恋と慎重になる片桐。過去のつらい経験から、求められないと不安になる律。一回り以上年の離れた二人では、同じ恋を分かち合っていても、戸惑うポイントが全く違う。
片桐はまだ子どもっぽさを垣間見せることもある恋人を大事にしようとがんばっているのだけど、どうにも鈍くさい。
大の男にぬいぐるみをプレゼントしてみたり、母子家庭で育った律のために「お父さん」として接しようとしたり。好きだから手を出せない片桐の誠実さと、好きだから触れ合いたい律の若さはなかなか噛みあわない。やっと…!と思うたびに絶妙のタイミングで邪魔が入るお約束もベタベタでおもしろかった。
片桐がじつにチャーミングなおっさんで、こんな四十路なら私が付き合いたいよ!とジタバタしてしまう。木下さんの絵では到底四十路には見えないのだけども。笑