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888(スリーエイト) 6 (バーズコミックス ガールズコレクション)

へっぽこ探偵物語、これにて完結。
七五三木と一三五の「お断りだ」の一言だけで、この漫画のなんたるかが言い尽くされた気がする。
一応舞台は探偵事務所だったけど、この人たちがまともに仕事をしているさまはついぞ見られなかった。お祭りだから休み、二日酔いだからサボり、犬と遊ぶために有給をとる。しまいに今年は暑いから7,8月は休みにしましょうって…カメハメハ大王だってもうちょっと真面目に学校通ってたぞ！
ダメな大人たちがたいして仕事もせずにだるーっとしているだけの、徹頭徹尾ダメダメな漫画だったけど、「できることなら遊んでくらしたい」という社会人たちの見果てぬ夢を体現していた。食っていくため以上の稼ぎを夢見たりもしないかわりに、たとえ仕事だろうがやりたくないことはやらない。無欲なようで、限りなくわがままな七五三木と一三五の生き方が、ほんとうはちょっぴりうらやましい。
あ〜あ、私も末広探偵事務所に雇ってくれないかなあ。