青春ソバット 4
- 作者: 黒娜さかき
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/02/26
- メディア: コミック
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BL誌ではなかったかもしれない絶妙な着地点に、青年誌で連載したかいがあったってもんだなあとしみじみ思った。
友達と愛情の間で揺れ動き続けた有田と白洲が見出した二人の関係の決着は、既成の言葉じゃ括れない二人だけのものだった。
これからもきっと、すべての不安やわだかまりが消えることはないのだろう。不安定であやふやなままだからこそ、なんにでもかたちを変えられる。ありのままの自分としていっしょにいることを選んだ二人がかっこよかった。
直情バカ(失礼)だった有田が、10年後20年後とぐんぐんいい男になっていく様をかいまみることができて大満足。10代のころの二人はあまりに精神年齢がかけ離れていてはらはらさせられっぱなしだったけれど、まっすぐな気性はそのままに、白洲の複雑さを受けとめられる大人の男に成長してくれちゃって。
恋のあまさだけじゃなく、苦さもまた楽しめるようになった三十路の二人をもっと見てたかった。