パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

積極―愛のうた― / P.S.アイラブユー / 手紙 / 王子様といっしょ! / 外はいい天気だよ

積極―愛のうた (クイーンズコミックス)

積極―愛のうた (クイーンズコミックス)

P.S.アイラブユー (クイーンズコミックス)

P.S.アイラブユー (クイーンズコミックス)

手紙 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

手紙 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

王子様といっしょ! (りぼんマスコットコミックス)

王子様といっしょ! (りぼんマスコットコミックス)

外はいい天気だよ (りぼんマスコットコミックス)

外はいい天気だよ (りぼんマスコットコミックス)

10年以上まえの旧作から最近作のまで手当たり次第。
「リボン」時代の胸キュンも、「コーラス」掲載のおひとり様賛歌もどっちもよかった。
谷川さんの漫画は、お姉さんっぽいなあ。
小学生のころ背伸びして「天使なんかじゃない」を読んでいたときの、仰ぎ見るような気持ちを思い出しました。共感するよりもずっと強く、憧れていたころの。とうに学生時代なんて過ぎ去ってしまったいま読んでも、ちっとも子どもっぽく感じない。
なんでこんなに色褪せないんだろう…と考えていたところに、「人を好きになる痛み」という天啓のようなことばをいただき、ああ、そうか!と膝を打った。
本気で誰かを好きになったときの胸の痛みは、大人も子どももきっと同じ。こわくて、不安で、苦しくて、でも好きだから手放せない。ご都合主義の夢物語とは一線を画す等身大な恋心が描かれているから、「外はいい天気だよ」も「P.S.アイラブユー」も同じ気持ちで読めるんだなと、深く納得したのでした。