他人じゃないけれど
- 作者: 樋口美沙緒,穂波ゆきね
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2011/04/27
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
もらわれっ子の負い目から、一生懸命「いい子」でいようとする篤史。
健気な篤史がかわいそうでかわいくて、つい意地悪な態度をとってしまう義兄の忍。
「篤史、うしろうしろ〜!!」といってやりたくなるほど、わかりやすいすれ違いっぷりに、焦れ焦れしながら読了。何冊か読んでわかってきたが、樋口さんの萌えツボはみにくいアヒルの子なんだな。
読者としては、忍の意地悪の理由なんてはじめからわかりきっているのだけど、忍の意地悪をいちいち真に受けては一喜一憂している篤史の健気さにほだされてしまった。二人ともつまらない意地張って遠回りしているんだけど、馬鹿な子ほどかわいい。想いが通じたあとの忍のメロメロっぷりに、「よく我慢したな」とにやける。