パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

なごみクラブ 3

なごみクラブ (3) (バンブーコミックス)

なごみクラブ (3) (バンブーコミックス)

ストーリーテラー遠藤淑子の才能が冴え渡る。
8ページという枚数に、人の世のおかしみと悲しみ、そしてたしかなぬくもりが凝縮されている。うーん、これはもはや「話芸」の域ですね。
「さみしい」のも「つらい」のも自分だけじゃない。みんなそうなんだ。
読めばきっと元気になる!!なんていう無責任な売り文句に飽き飽きしたひとにもきっと届くであろう、闇に灯るろうそくの火のような慰めと慈しみがこめられた物語集。