パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

おひとり様物語 1

おひとり様物語(1) (ワイドKC Kiss)

おひとり様物語(1) (ワイドKC Kiss)

迷える「おひとり様」たちの明日への不安と、なんとかなる日々を描く連作集。
第一話、28歳職業・書店員くりこさんの「毎日は楽しい それはほんとう けれどどこかで自分はさみしい人間だと思っているんじゃないか」という独白が、胸にずしっときた…。
さみしくない人間なんてきっといないのに、自分だけがひとりぼっちなような気がする、そんな夜の孤独感。ああ、わかるよー、私もだよー、と思いながら、そう思った瞬間にもうひとりじゃないんだということもわかっている。