エンドレス･ゲーム

エンドレス・ゲーム (ディアプラス文庫)

再読。チカちゃんの健気さに、佐伯さんのみならず私までもがめろめろ。
王道な歳の差カップルのすれ違いもの。
互いに想いあっているのに、素直になれずにすれ違ってしまう…。同じような物語は数多あるなかで、私が特別にこの本を好きなのは、互いを信じられず疑い合って誤解を重ねるのではなく、誓史は佐伯の幸せを、そして佐伯は誓史の幸せを願うばかりに、互いの気持ちに気づけずいるところだ。二人ともが自分のことより相手の幸せが優先で、そのせいでいらぬ遠回りをしてしまう。
まるで「賢者の贈り物」のような、おろかしくもやさしいお話。