パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

琥珀とボディガード / 海とボディガード

「このまま君とともに溶け合ってひと粒の砂になってしまいたい、ジュン。どれほど君を愛しているかこの胸を開けてみせたい」

グレイの口説きも、ジュンの無自覚タラシもますます絶好調な、ボディガードシリーズ第3・4弾。
こんなキザな台詞を臆面なく囁かれた日には、一粒といわず、山盛りの砂を口からどばーっと吐き出してしまいそうだ。笑
でもこれが愛情叩き売りのオープンハートなアメリカ人の口説き文句ではなく、皮肉屋な英国人がたったひとりだけに捧げる愛の言葉なのだからニクい。
読めば読むほど、P3Sきっての男タラシこと、トム・ショルティの過去が気になって。微笑みひとつでどんな人の心もとろかす超絶美貌の持ち主にして、かつてはP3Sきってのじゃじゃ馬だったというトム。グレイの親友であり、ランディの元恋人である彼の、華やかにして複雑そうな恋愛遍歴に興味津々。こんなにカッコよくて美しい男は…やっぱ受けでしょ!?
はやくスピンオフ作を手に入れなければ。