パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

ももいろヘブン

ももいろヘヴン

ももいろヘヴン

砂原糖子「S課長の甘い憂鬱」の書き下ろしを目当てに購入。
ディアプラスのレギュラー陣による、ラブ前提!愛あればこそ!の桃色小説をアンソロジー。
さすがセンシティブが主流のディアプラスだけあって、リブレの「エロほん」よりはある意味良心的?ある意味ぬるい? プレイやアイテムよりも、シチュエーション重視な印象でした。一話が長いので、ストーリーとしてもけっこう読み応えがあります。
さすがベテラン作家だけあって、和泉さんが頭ひとつ抜けていた。エロというより官能と呼ぶにふさわしい言葉選びも、ゆがめられてゆく関係性を象徴するような淫靡な行為も、ほかの作家さんとはひとあじちがう濃度と密度がある。
和泉さんのエロは基本姿勢が調教なので、あまり調教萌えのない私は敬遠しがちなのだけど、攻めだったはずの男がスーパー攻めの手によって受けにされる「一人リバ」の要素が加算されたことで、萌えが全開になりました!攻め×攻めすばらしい!
ディアプラスだし、ひちわさんの乳首エロが読めるといいな〜なんて夢想したりもしてたけど、それはさすがになかったな。わはは。