パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

狼は花と散る

狼は花と散る (二見シャレード文庫)

狼は花と散る (二見シャレード文庫)

新人ボクサー(16)×元ボクサー(32)
ブログ黎明期から運営している老舗のBLレビューサイトでは、たびたび紹介されていた隠れた名作。当時としては貴重なオヤジ受け小説だったということで、いつか読まなきゃとずっとストックしていた。
Jフェザー級チャンピオンとして未来を嘱望されながら、事故によってボクシングをあきらめた明良が、自分と同じ孤独な少年・耀司と出会い、再び荒野を目指す物語。
明良と耀司は師弟であり恋人でもあるのだけど、何よりまず同じ頂を目指す選手同士である、というところが二人の関係をぴりっと緊張感あるものにしている。元ボクサーの明良がとても男前な、かっこいい受けだった!不遜で生意気だけど、明良には歳相応の少年っぽさも垣間見せる攻めの耀司もかっこよくてかわいい。
山田ユギのイラストがイメージぴったりで、さらに魅力倍増。