パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

銀の眠り、金の目醒め

銀の眠り、金の目醒め (ショコラ文庫)

銀の眠り、金の目醒め (ショコラ文庫)

マンハッタンの高級レストランを舞台に繰り広げられる、若き日本人ソムリエと貴族の称号を持つフランス人オーナーの恋の駆け引き。卓越した文章力が、豪華絢爛なロマンスをこれでもかと盛り上げてくれる。
松岡さんの描くセレブリティは、単なる成金にはもちえない「高貴さ」をまとっていて惚れ惚れしてしまう。生き様に美学を感じますね。
受けの玲一も、仕事に関してはいっさいラウールにあまえを見せないところがポイント高い。プライベートはどこまでもあまく、仕事ではいつも対等。やっぱり男同士はこうでなくちゃ。