パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

砂漠の双つの月 下

砂漠の双つの月〈下〉 (アクア文庫)

砂漠の双つの月〈下〉 (アクア文庫)

時間に隔たれる関係ってやっぱり切なくていい。
長い宇宙の歴史においてみると人間の命は瞬く間。生まれては消えゆくその一瞬の連なりが、やがて永遠ともいえる流れになる。そう思えば、どんな出会いも奇跡に等しい。
知恵の珠に関しては、もう少し踏み込んだ描写があってもよかったと思う。珠には「使命」があるというからいったいどんな秘密が隠されているのかと期待していたんだけど、何も起こらなかったなあ。