マザーファッカーズ〜底辺BL作家の日常〜
- 作者: 藤生
- 出版社/メーカー: コアマガジン
- 発売日: 2007/04/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「底辺」と銘打つだけあって、仕事の話はほとんどなし。藤生先生の個性的すぎる友人・知人たちとの破天荒な日常が、かわいい絵と極小の描き文字でみっしり綴られている。
アンダーグラウンドでダークなネタもあるんだけど、あっけらかんと語られるので重くならない。依田沙江美のエッセー漫画に「エッセーネタは赤裸々じゃないと面白くないし、かといって自分が出過ぎていても白けてしまう」という金言があったのだが、そこのところのバランスがギリギリで保たれているのだろう。
もっと湿っぽく盛り上げられる過去話もたくさん持っていそうなのに、あえてどうしようもない現在を笑い飛ばすことに徹する作者の捨て身のサービス精神が見どころ。
つかずはなれずな宮保くんと藤生先生の関係は男女だけどちょっとやおいだわ、と思ったり。