乱と灰色の世界 1
- 作者: 入江亜季
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/11/16
- メディア: コミック
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変身した乱ちゃんの美貌たるや圧倒的で、瑞々しく輝く生命力にこっちまでパワーが漲ってくる気すらする。なんだか、妙なスピリチュアル効果みたいですね。笑
こんなにかわいくてスタイルよくておしゃれでちょっと小悪魔で、同じ女としては憎たらしくなってもおかしくないキャラクターなのに、見ていて不思議と卑屈な気持ちにならない。むしろ、ラムちゃんやGS美神を見て、「大人になったら私もこんな素敵な女性になるんだ!」と素直に信じていた幼い日の女性性への憧れが、じつに十何年かぶりに、あざやかによみがえってきた。
入江さんの描く女性のうつくしさ、気高さ、力強さは、「女子力」だとか「モテ」だとか「リア充」なんていう窮屈な枠を軽く超越してしまっている。真の「うつくしさ」というものは、ひとを貶めたり、卑屈にさせたりしない。自らの価値を振りかざして、他人を見下したりしないのだ。
男の子はみんなかっこよくセクシーで(陣が男前すぎてほれる…!)、女の子はみんなたくましくて可愛らしい。どのキャラクターも魅力に溢れまくっていて、彼らが生きて動いているというだけで感動してしまう。
入江さんの漫画を読んでいると、いつも手塚治虫を連想するんだよなあ。キャラクターたちの放つ陽性の色気に通じるものを感じる。エロスの漫画だ。