パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

着物いろはがるた

着物いろはがるた

着物いろはがるた

ふだんから着物を着ている著者による、着物にまつわる四方山エッセイ。
着物なんて成人式以来来ていない着物どシロウトの私には、ちょっとレベルが高かったかな。基本的な専門用語や、どういうシチュエーションにどういう着物を着ていくべきかも?なので、わからないことだらけ。初心者向けに描かれた本じゃないので、割り切ってわかるところだけつまみ食い。
自分で着付けられるようにはなったのだけどあまり着るチャンスがない、もっと着物について勉強したい、ただ着るだけじゃなくて着物の歴史についても気になる、というような中級以上の方には便利な情報がたくさん詰まっているかと。
民俗学や中近世史にも通じる著者だけに、随所に着物の歴史や文化への鋭い考察がちりばめられていて、日本の伝統文化についても考えさせられるところがあった。
近藤さんはほかにもいろいろ着物についてのエッセイを描かれているようなので、こんどは初心者向けの本を探してみよう。