パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

かばんはハンカチの上に置きなさい

かばんはハンカチの上に置きなさい―トップ営業がやっている小さなルール

かばんはハンカチの上に置きなさい―トップ営業がやっている小さなルール

「今日は失敗したな〜」と、ちょっとヘコんだ仕事帰り。
帰りに寄った最寄の書店で眼に飛び込んできたこの表紙。鞄をハンカチのうえにって、どういうこと?と、思わず心惹かれるタイトルはもちろん、写真の顔がいい。おおらかにリラックスしているのに充実感に溢れている。「私もほんとうは、こんな顔で仕事したいんだ!」という気持ちに突き動かされて、思わず衝動買いしてしまった。
もう自分なりのスタイルが出来上がっている人には無用の本かもしれませんが、個人的にはけっこう励まされてしまった。
筆者は営業職として華々しい経歴をもつスーパー営業マン。しかし、書かれている内容はすべて、とてもやさしく簡単なこと。「これなら私にもできそう」と思えるアドバイスばかり。だけど、実際にやっているかというとできていない…。よりよい仕事をするためには、なにも特別なことをすることはない。「あたりまえ」のことをきちんと実行し、さらに磨き上げることこそが大切なのだという、仕事の原点に気づかせてくれる本。
「こんなにすごい人でも、テレアポするときは緊張するのか…。緊張しなくなることが大切なんじゃないんだ」と、すこし気持ちが楽になった。