パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

10月まとめ

BL小説:12
BL漫画:37
一般小説:6
一般漫画:24
同人誌他:5
その他 :2
計86冊

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たまに真面目な本を読むと、びっくりするくらい読書ペースが落ちる。
集中力が欲しい。せつに。

10月度漫画MVPは福本伸行「賭博黙示録 カイジ。「とにかくおもしろいので、読んで!」なんて、説得力の欠片もないオススメをしたくなるギャンブル漫画の金字塔。
堂々の大団円を迎えた森永あい僕と彼女の×××。GLでBLで男女逆転というトンデモコメディでありながら、根っこは一貫して青春もの。最初から最後までずっとおもしろかった。山中ヒコ「王子様と灰色の日々」は1巻からヒコワールド全開で、つづきが楽しみ。
BL漫画では新人作家さんの本をたくさん読んだ。私的イチ押しは、大沢あまね「ベランダでランチ」ハヤカワノジコ「えんどうくんの観察日記」
BL小説は量より質な読書ができた。孤独な詐欺師と世間知らずの大学教授の不器用な恋を描いた、凪良ゆう「積み木の恋」。個人的に偏愛している著者の警察シリーズのなかでもとりわけお気に入りの、かわい有美子「甘い水」。あたたかくて少し切ない大人のためのフェアリー・テイル、須和雪里「薄紅のイフリス」。ついに新装版4巻が完結した松岡なつき「H・Kドラグネット」。ジェイソンとクレイグは私のなかで永遠になりました。
旧作から掘り起こした、剛しいら「ドラマティックな七日間」海賀卓子「黄色い風」もおもしろかった。
小説では久しぶりに北村薫梨木香歩を読む。梨木香歩「村田エフェンディ滞土録」では、再読してあらためて面白さを実感。
読書は旅だ。一冊、一冊が積み重なっていくなかで、知らなかったことを知り、まえは見えなかったものが見えるようになる。点と点が繋がり道になり、ときに自分が想像もしなかった場所へとたどりついている。読んできてよかった、としみじみ思った。