パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

トオチカ

角川書店のケータイサイト「小説屋sari-sari」を探索。
崎谷はるひ初の「恋愛小説」。崎谷さんのBLはもともとやおいラノベというより、一般の恋愛小説っぽい雰囲気なので違和感なく読めた。
崎谷作品にでてくる女性といえば、めちゃくちゃパワフルで我が強いという印象だったのだけど、主人公のリツコは仕事はできるのに恋愛にはとことん不器用。いうなれば崎谷作品おなじみのトラウマ美人受けなので、BL読者もいくらか感情移入しやすいのでは。
物語が動き出すのはまだまだこれからのようだけど、舞台である鎌倉の雰囲気とか、働く独身女の生き辛さとか、しっかり書き込まれていて読みごたえがある。