パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

悩める助祭の緑の季節

悩める助祭の緑の季節 (講談社X文庫ホワイトハート)

悩める助祭の緑の季節 (講談社X文庫ホワイトハート)

新米助祭と、彼の初恋の人である同級生の研修医。
十年ぶりに再会したふたりは互いに人を苦しみから救う者として、支えあい励ましあいながら成長していく。
助祭である主人公にとって、当然同性愛は禁忌。友情の下に熱い想いを秘めたふたりのやりとりは、かんたんに触れ合えないぶんいっそう切なく、悩ましく感じられた。
身体よりこころで通じ合うきよらかな匂い系。教会についてのうんちくも盛りだくさんで、興味深く読んだ。