パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

放課後カタオモイ

放課後カタオモイ (ダリア文庫)

放課後カタオモイ (ダリア文庫)

十代の恋の「きゅん」とするところが、ぎゅぎゅっと詰まった1冊。
これはBL版「君に届け」といってもよいのでは!
クラスの人気者と内気でめだたない眼鏡っこがひょんなことから仲良くなり、お互いの自分にはない部分に惹かれあってゆくお話。
まぶしいくらいに純粋な恋心が色鮮やかに描かれていて、読んでいる間ずっとキュン死に寸前でした。あまりにふたりがまっすぐで照れてしまうのだけど、でもこの照れくさいほどのピュアネスがすばらしい。
憧れに近づきたくて、ふさわしい人間になりたくて一生懸命になれた。そんな遠い日のキラキラした気持ちが鮮やかによみがえりました。