パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

叫んでやるぜ! 1-5

叫んでやるぜ! (1) (あすかコミックスCL-DX)

叫んでやるぜ! (1) (あすかコミックスCL-DX)

叫んでやるぜ! (2) (Asuka comics CL-DX)

叫んでやるぜ! (2) (Asuka comics CL-DX)

叫んでやるぜ! (3) (Asuka comics CL-DX)

叫んでやるぜ! (3) (Asuka comics CL-DX)

叫んでやるぜ! (4) (Asuka comics CL-DX)

叫んでやるぜ! (4) (Asuka comics CL-DX)

叫んでやるぜ! (5) (Asuka comics CL-DX)

叫んでやるぜ! (5) (Asuka comics CL-DX)

少女漫画家としてデビューし、BL初期から現在に至るまで活躍を続けている大御所・高口里純。
よく通っていたレビューサイトさんでオススメされていた初期作を発見し、とりあえず手始めに買ってみた。
母を亡くして、顔も知らない父のもとを訪ねた高校生・なかや。はじめて会った父親は自分と同い齢くらいにしか見えない超童顔。そのうえ、父はすこし変わった仕事をしている様子。互いに「ふつうの家族」をしらないふたりは、ゆっくり自分たちの家族のかたちを模索してゆく。
なかやとパパは血の繋がった実の親子なのでアヤシイ仲にはなりません。(念のため)なかやはアイスホッケーチームのコーチと青い恋に落ち、パパは声優仲間の先輩に口説かれて、ふたりの恋が同時進行していく。恋愛とホームドラマのバランスがよくて、主人公ふたりの成長ものとしても楽しめた。
高口組といえば、山田ユギをはじめ、現在活躍中のBL作家が多数アシスタントとして参加していた名門やおい漫画家道場。随所に見知った作家さんの描いたモブキャラが顔を出していて、「あれ、この絵はかわかみじゅんこさんじゃ?」「こっちは藤崎一也さん?」「このオヤジはユギさんだ!」と、気分はまるでBL版ウォーリーを探せ
各巻ともメインのアシスタントさんの寄稿があとがきとして掲載されていて、ユギさんも1P漫画を描いています。
ファンとしては、これだけ見てもじゅうぶん楽しめる!たった1Pなのにユギ節炸裂。迸るオヤジ好き魂に思わず吹き出してしまった。