パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

2月まとめ

BL小説:21冊
BL漫画:45冊
一般漫画:25冊
同人誌他:6冊
その他(雑誌):1冊
計98冊


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2月もけっこう読んだつもりだったのに100冊には届かず。積み本のなかからでてきた宝の山たち。
佐藤史生「この貧しき地上に」では、本格SFと豊かな叙情性がとけあった独自の世界観に魅了される。「夢みる惑星」もよかったのだけど、やおいの香り漂う「この貧しき地上に」をイチオシしておきます。
山岸凉子舞姫テレプシコーラ 第2部」冨樫義博レベルEは、いわずもがなのおもしろさ!とくに「テレプシコーラ」は1部のやりきれない思いが報われるような情熱と愛と赦しに溢れていていた。読んでよかった…。
今月のトップオブ萌え漫画は、SHOOWA「イベリコ豚と恋と椿。」。吉宗先輩と源路に萌えすぎてつらい…!年下攻め下克上バンザイ!
腰乃「部活の後輩に迫られています」は待ってましたのコミックス化。藤谷陽子「るったとこだま」3巻はこのうえない大団円。おそるおそる手を出した内田かおる「それではみなさん。」で、乙女ヒゲオヤジ受けという新しい扉が開きました。
2月度ベストルーキーは黒沢要「水の春」。センシティブなストーリーとやさしい絵が響きあう、澄んだ水みたいな漫画。次作がたのしみ!
小説では、ベテラン作家の力作を堪能。榎田尤利「愛とは言えない」3巻はついにクライマックスへと突入。のはずなのに、ちっとも先の読めない橘高とサガンの恋模様にやきもきさせられっぱなし。続きが早く読みたい!
噂にたがわぬ名作芸道小説・剛しいら「座布団」「花扇」。初助師匠の静かで烈しい生き様に人の命のはかなさ、そして年を重ねるということの深さを考えさせられた。
ただきれいで純粋なだけじゃない、恋愛の生々しさを抉る鷺沼やすな「恋愛小説」。同人誌「恋愛小説 10年後」もあわせて読めば、せつなさが倍増すること間違いなし。
山藍紫姫子「スタンレー・ホークの事件簿」は耽美の女王による華麗なるハードボイルド。微妙なバランスのうえに成り立つ三角関係に目が釘づけ。
やっとこさBL漫画の積み本の山を崩せたので、3月はふつうの漫画を減らしたい。そして小説は後回しに…。