パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

パパ's アサシン。〜龍之介は飛んでゆく〜

パパ’sアサシン。?龍之介は飛んでゆく。? (ミリオンコミックス  Hertz Series 118)

パパ’sアサシン。?龍之介は飛んでゆく。? (ミリオンコミックス Hertz Series 118)

ちくしょう…とんでもなくめちゃくちゃな漫画なのに…とんでもなく萌えたよ!!!
イベリコ豚といい、パパといい、いったい何を食べたらこんな漫画を思いつくのだ。絵もストーリーもろくでもない下ネタギャグも、すべてがぎゅんぎゅんツボを突いてくる。
パパの迸るセクシーに悩殺され、龍之介の健気さにせつなさを絞りとられ、心が休まる暇もない。
SHOOWAさんの漫画を読んでいると、すっと音がやむ瞬間がある。何かにはげしく心を奪わたり、おそろしいほどの哀しみをかみしめるときの、心がしんとする感じ。からっぽになる刹那。
セリフもモノローグもなくなって、ただ震える心だけが描かれるサイレント映画のような一連のシーンにいつも、言葉にならない感情がこみ上げてくる。