パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

同人誌1冊

peridot 「ロマンスの黙秘権 〜a miracle for you〜」
「ロマンスの黙秘権」完結から半年後、付き合いだして2年を過ぎたころの准己と啓。遺産相続の案件に奔走する准己にかわって啓が担当することになった交通事故の国選弁護を通じ、彼が人権派の弁護士を志すようになったきっかけが明らかになる。
このシリーズはぜひ、本編とあわせて同人誌も読んでほしい!
なぜならこの同人誌、単なる出来上がったカップルの後日談ではなく「ロマンスの黙秘権 4巻」と呼ぶべき内容だからです。当初著者も、この同人誌を本編の3巻に考えていたとのこと。3巻での事件を乗り越えて、啓と准己の絆が恋愛面でも仕事面でもますます強くなっている。
とくに准己は啓に確かに愛されているのを実感して心に余裕ができたのか(笑)、ぐっと包容力があがっている。被告人との信頼関係が築けず国選弁護に行き詰った啓に准己が与えたアドバイスから、准己の啓への愛情とともに、彼が啓のことを深く理解していることが伝わってきた。
再会したばかりのころは、あんなにぶつかり合っては口論ばかりだったふたりが…と、しみじみしてしまう。
続編の同人誌も早速通販したので、届くのが待ち遠しい。