パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

ハートの問題

ハートの問題 (ディアプラス文庫)

ハートの問題 (ディアプラス文庫)

メインの子ども大人と高校生もかわいかったのだけど、でも!
たった数ページのしょう子さんの過去話にぜんぶもっていかれた。女は仕事の道具でしかないゲイのデザイナーと、ただひとり彼の服を着ることをゆるされたコンプレックスまみれの女性モデル。誰よりも深く結びつきながら、決して交わることのない平行線。
ふたりの関係性がこの本のなかでいちばん「やおい」だった。