パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

3月のライオン 7

3月のライオン 7 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 7 (ジェッツコミックス)

ここのところ、眉間にしわができてきたなあ、なんでなんだろうなあと悩んでいだのだけど、わかりました。
おもしろい漫画読むと感情移入しすぎて、顔に力がはいっちゃっているらしい。「3月のライオン」7巻を読んでいる間も、息をつかせぬ展開に眉間に力がこもりっぱなし。気づけばずっと、しかめつらをしていて、読み終えるころには顔が疲れた。笑
ついに零くんと宗谷名人があいまみえる…!水面に音もなく降り立った白鷺のように、無駄なく削ぎ落とされ研ぎ澄まされた降臨に、声もなく圧倒される。
この人は、たしかに壊れている。すべての機能を、将棋の神様に捧げてしまっている。だからきっと、人の子であって、神の子なんだ。
彼の見ている景色は、どんな風なんだろう。ごうごうと風の吹き荒れる荒野か、それとも音もない白い闇か。零くんがんばれ。断崖絶壁の孤高のてっぺんから広がる景色なんてのぞむべくない凡人に、わずかでいい。おそろしいほどにうつくしいその眺めを見せてほしい。