パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

4月まとめ

BL小説:22冊
BL漫画:39冊
一般小説:1冊
一般漫画:4冊
同人誌他:4冊
計70冊


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バンプツアーに心奪われて気もそぞろだったものの、思いのほか読んでました。

三浦しをん「本を編む」は、漫画みたいなコミカルなやりとり、細やかな心理描写、そしてあふれる「言葉」への愛情が三拍子揃った、堂々の本屋大賞受賞作。
荒川弘銀の匙は、新刊がでるごとにパワーアップしている印象。派手なドラマはなくても、日常のなかで主人公の成長しているのがしっかり伝わってくる。


BL小説は読み返し中心。
許可証シリーズのおもしろさをあらためて実感。完結巻いつまでもお待ちしております、烏城先生…。
初読みだった玄上八絹「プライベート・フライデー」のちょっとヘンな健気受けにノックアウト。ほかの本も読んでみようっと。
早瀬亮「ザクザクザク」は地味さが心地いいリーマンもの。こっそり趣味に打ち込む主人公たちの、秘めた情熱もよかった。


今月のベスト萌え大賞は、夏目イサク「いかさまメモリ」に!!好きあってるのにすれちがう一方のふたりに、やきもきドキドキさせられまくり!親友同士とか再会とか仕事仲間とか、大好きだ…!萌えのなんたるかを思い知らされました。
私的待望の二冊目が届いたナナメグリ「俺と上司の恋の話」。やっぱりこの人、すごくいい。二冊目で確信した。キュートでふんわりした作風なんだけど、ふとした瞬間にものすごく胸を締めつけられるシーンがあって涙させられてしまう。何気に今月いちばん読み返したのはこの本です。
梶ヶ谷ミチル「成長痛」は、またしてもたまらない青春BL。タイトルからして思春期すぎる!呼吸をするだけで、見つめるだけで痛みを伴う青くてぎこちない恋模様。松尾マアタ「オールモスト・パラダイス」もよかった。松尾さんの描く男同士は本物っぽい。マイノリティであることを引き受けて生きる人間が纏う独特の翳りを感じる。
そして、堂々完結の麻々原絵里依「茅島氏の優雅な生活 プロポーズ編」。これはほんとうに理想的なコミカライズ。原作の世界観を壊さないどころか、さらにうつくしく再現してくれていて、合わせて読めば楽しさと萌えが2倍。
今月のベスト・ルーキーは木村イマ「コーヒー男子にシロップ」。描線は粗いし、何をいいたいのかわからない部分もあるけど、作品の放つ強烈な性と生の匂いに惹きつけられた。もっともっと読んでみたい。