パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

花の夜

花の夜 (ドルチェノベルズ)

花の夜 (ドルチェノベルズ)

ワーキングプアで彼女にも捨てられ、ゴミ捨て場で行き倒れになっていたところを変わり者の官能小説家に拾われた主人公。
小説家の無茶な要求に振り回され、感情を見せない鉄面皮をいぶかしく思いながらも、ほうっておけずに世話を焼いてしまううち小説家の不器用で臆病な心に触れ、彼にもっと近づきたいと願うようになる。
ところがある日、小説家から「女のように抱いてほしい」ととんでもない要求をつきつけられる。

男くさいのに割烹着で小説家の世話を焼く攻め。ただならぬ美貌の持ち主なのに身の回りのことはろくにできない亭主関白な受け。それぞれのミスマッチが面白い。