パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

きのう何食べた? 7

きのう何食べた?(7) (モーニング KC)

きのう何食べた?(7) (モーニング KC)

いやー、7巻は泣かされた。
ついにケンちゃん待望のシロさんの両親とご対面。
親の想い、子の想い、そしてともに生きるパートナーの想い。それぞれの想いが交わり、重なりあっていく様に心打たれた。ひとりひとりの内面は変化しても、そう簡単に世間は変わらないよね、とさらっと落としたラストシーンもお見事。
これだけドラマチックに盛り上げでおきながら、決して酔っぱらってしまわないのがよしながふみの冴えているところ。思わず笑ってしまったよ。
この漫画で描かれているゲイ・カップルの生きづらさって、けして特別なものではなくて、どこか自分にも当てはまるものばかり。
ふたりを見ていると、できれば明るく生きていこうと知らず知らずに励まされている。