パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

教授と執事の静かな生活

教授と執事の静かな生活 (ドラコミックス 336)

教授と執事の静かな生活 (ドラコミックス 336)

傍若無人な教授・宗吾のもとに、亡き兄の遺言でおくられてきたミステリアスな青年執事・八雲。アンドロイドのような八雲が垣間見せる無防備な表情はまるで子どものようで、宗吾の心をかき乱す。
ささやかな日々の積み重ねで、ふたりは少しずつ距離を縮めていく。宗吾の世話を焼く八雲は、執事というよりわがままな亭主の手綱をにぎる奥方様、という感じでにやにやしてしまった。傲慢攻めが受けの尻にしかれるシチュエーションは大好物です!
終始官能的な雰囲気を漂わせつつも、案外宗吾がケダモノにはならず。傲慢で強引だけど、無理強いはしないあたり、紳士である。
八雲の出自と合わせて、色っぽいシーンも続編に期待。