陽だまりにくるまれる
- 作者: さがのひを
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2013/01/15
- メディア: コミック
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そんな藤木の前に、かつて好きだった相手の息子・優が現れる。過去に犯した過ちとつながる優から距離を置こうとする藤木だが、無邪気に自分を慕う優に惹かれてしまう。
重たい恋の話はむしろ好みなはずなのに、なにか物足りない。「かなしい」や「せつない」といいう感情そのもの以上にそこに至るエピソードを深く掘り下げないと、トラウマと救済の物語はおとぎ話になってしまう。BLなんだからファンタジーでかまわないじゃないとも思うけど、心に残る物語には、たとえファンタジーであろうと、どこかに「真実」が織り込まれているものだと思う。