パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

業界系ノジジョウ。

BLが読みたい一心で書店で衝動買いしたなかの一冊。これはアタリだ!
無骨な大道具×イケメン俳優。芸能ものだし軽いノリの漫画かな?と思っていたら、思いのほかシリアスで読み応えがあった。超人気アイドルに口説かれようとのらりくらりかわしてしまう、攻めの年の功に説得力がある。
ふたりそれぞれに「母親」という存在に葛藤を抱えていたのが、お互いに出会ったことで、もう「子ども」ではない自分自身の人生について考え始める。これは恋の話であると同時に、ひとり立ちの話でもあるんだな。