パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

5月まとめ

BL小説:2冊
BL漫画:35冊
一般漫画:3冊
その他 :1冊

計41冊
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5月は新人作家の大当たり月。
永井三郎「スメルズライクグリーンスピリット SIDE:B」はこれまでのトンチキギャグとは異なるひりひりとしたロードムービー。感傷に流されることなく田舎町のはみ出しっ子たちを描ききっていて、作家としての力量と幅を感じさせました。
新井煮干し子「ふしぎなともだち」西つるみ「華なるもの」もすばらしかった。物語の力に心を揺さぶられた。
のばらあいこ「ぬるくなるまで待って」では、独特の生活臭に満ちた官能の表現に悩殺された。
前作同様きゅんきゅんさせられっぱなしだったナナメグリ「俺と部下の恋の先」。この作家さん、地味だけどすごくいい話書きます。笑いとせつなさのバランスが絶妙。もっとたくさんのひとに読んでもらいたいと思う作家のひとり。
そしてじりじり一進一退を繰り返していた桜井と蓉一が、ついに核心に触れた日高ショーコ「花は咲くか」4。これほどのスローペースでBLを味わえることがまず奇跡。ありがたやありがたや。
玉石混交のジャンルではあるけれど、こうしてすばらしい本に出会える限りBLはやめられない。