パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

flat 7

嫌いなにんじんをお菓子にしてあっくんに食べさせよう大作戦!からの、やっぱりおやつは幸せタイムじゃなきゃいやだよね。
鈴木氏、あっくんとのふたりきりに戸惑うの巻。
甥っ子を構いたい素子おばちゃんと、無表情な子ども・平介の過去のメモリー。そして、「退屈は敵」を標榜するパワフルじいちゃんばあちゃんの襲来!
思わず頬のゆるむアットホームなお話が詰まった第7巻。
あっくんに世話を焼かれて戸惑う鈴木がかわいかった〜。短気ゆえに周囲に警戒されがちな自分を省みる鈴木を見てて、「フラット」って平熱とかドライって意味ばかりじゃなく、ナチュラルってことなのかもって思った。熱くならないかわりに、ピリピリトゲトゲもしない。あるがままなすがまま、ゆったりまったり。
めんどうくさいとか、気が進まないとかはいくらでもあるし、隠さないけど、そのなかでもちゃんと「楽しい」ことは見つけられるから。だからあっくんは、そこんとこ思いつめなくていーよって平介の言葉が、1巻から平介が考えてきたあっくんとの「気持ちいい距離」なんだろうな。
面倒くさがりな自分も、しょんぼりしがちなあっくんも、あるがままにいっしょにいるってこと。
いつも一生懸命じゃなくたっていい、無理しない生き方だって悪くない。この漫画を読むと、ちょっと肩の力が抜ける気がする。