パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

7月まとめ

BL小説:8冊
BL漫画:19冊
一般漫画:5冊

計32冊

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小説はあまり読めていないけど、えり好みしている分ヒットする割合も高くなりました。
小林典雅「藍苺畑でつかまえて」は、典雅さんにしか書けない異文化交流BL。刷り込まれた先入観で対立したふたりがとことん「対話」することで、国境を越えて愛し合うところがすばらしい。
玄上八絹「アンハッピーウエディング!」もBL界で大流行の「花嫁もの」を合法的ハッピーエンドに着地させたところに作家の個性が光る。玄上さんは舞台設定の作り込みが丁寧で、ラブ以外の部分でも楽しませてくれます。
木原音瀬「期限切れの初恋」ではやはりこの「痛いのが気持ちいい」感覚は、木原さんの本でしか味わえないなと再確認。
そして、かわい有美子光の雨―贖罪―」は、ずっと待ちわびていた「いのせんと・わ〜るど」完結編。とにかく最後まで見届けることができて満足です。検事ってほんと、ストイックでかっこいいわ〜。

鳥人ヒロミ「銀座の恋の物語」は期待どおりの面白さ。鳥人さんの漫画はやっぱり濃くておもしろいわ。
7月のベスト・ルーキーは三崎汐「はるのうららの」。古き良き少女マンガの魂を受け継いだ作風に、今後が俄然楽しみです。

ヤマシタトモコひばりの朝」2荒川弘銀の匙」8をつづけて読み、もしかしたら現代の若者にとって「ひばりの朝」こそがリアルな日常で「銀の匙」がファンタジーなのしれないな、なんてことを考えたりしました。